投稿規定
(2021年4月14日改訂)
- 目的と範囲 1
- 原稿種別 2
- 出版方針および倫理方針 3
- 査読プロセス 7
- 著作権、オープンアクセスと料金 11
- 原稿の投稿 12
- 原稿の準備 12
- 採択された原稿 17
- 問い合わせ先 18
目的と範囲
日本血管外科学会雑誌は、特定非営利活動法人 日本血管外科学会が発行する和文のオープンアクセスジャーナルで、オンラインで随時発行されている。オンラインの記事は、掲載と同時に誰もが閲覧できる。
日本血管外科学会雑誌は、血管外科学の進歩発展に寄与する独自性のある和文の学術論文で、他誌に掲載されていないものを掲載している。大血管、末梢血管、動脈、静脈、リンパ管等に関する論文を主に募集する。
本誌で掲載する論文の種類は、総説、講座、原著、症例、ガイドライン解説、レター、地方会記事、総会記事の8種類である。総説は関連分野の背景・最近の動向・将来の課題などを総論的にまとめたもの。講座はあるトピックスについて解説したもの。原著は独創性・新規性に富み、著者による価値ある主張が明記されているもの。症例は科学的な示唆に富み、啓蒙的な知見を読者に提供するもの。ガイドライン解説は海外のガイドラインを邦文化し、解説を加えたもの。レターは本誌に掲載された論文に対しての意見、質問、コメントなどを記載したもの。地方会記事および総会記事は開催報告を記載したものである。
本誌では、地方会記事および総会記事を除く原稿種別の論文についてシングル・ブラインド方式の査読を行っている。論文の出版は、COPE(出版倫理委員会)のガイドラインに基づいたワークフローによって行われている。
日本血管外科学会雑誌が想定する読者は、日本血管外科学会の会員や、関連する分野の国内の研究者等である。本誌は、優れた研究を発表する場として、血管外科学における国内外でのコミュニケーションに欠かせない存在となるよう努めている。
原稿種別
本誌は以下に挙げる種別の原稿(8種)を掲載する。
総説
総説は疾患や治療などにつき概観するものであり、原則として編集委員会からの依頼によるもので、特に形式を定めない。
講座
講座とは解説であり、原則として編集委員会からの依頼によるもので、特に形式を定めない。
原著
原著は、はじめに、対象と方法、結果、考察、結論、利益相反の開示、引用文献の順に記載し、400 字以内の論文要旨および300 語以内の英文抄録をつける。論文要旨は目的、方法、結果、結論の順に記載する。英文抄録は Objectives、 Methods、 Results、 Conclusion の順にし、タイトル・全著者名・所属の英文も合わせて記載する。著者数は10 名以内とする。図表は8 点以内とする。
症例
症例は、背景(報告の意義)、症例、考察、利益相反の開示、引用文献の順に記載する。400 字以内の論文要旨および300 語以内の英文抄録をつける。論文要旨、英文抄録は項目をつけずに、背景、症例、結論の順に記載する。英文要旨に、タイトル・全著者名・所属の英文も合わせて記載する。著者数は6 名以内とする。図表は3 点以内とする。
ガイドライン解説
ガイドライン解説は、海外のガイドラインを邦文化し、解説を加えたもので、特に形式を定めない。ただし、邦文化に関する許可を得ておく必要がある。
レター
レターは本誌に掲載された論文に対しての意見、質問、コメントなどであり、査読は編集委員長が行う。題名、本文、著者、所属機関、文献の順に記載し、本文は800 字以内、著者数は3 名以内、文献は3 編までとする。レターに対しては必要に応じ、元論文の著者に回答、コメントを求める。レターについては規定文字数を超過したものは原則として受け付けない。
地方会および総会記事
地方会記事は1 題につき演題、所属、演者・共同演者名、200 字以内の抄録を掲載する。総会記事については総会の形式で掲載する
出版方針および倫理方針
本誌に原稿を投稿する前に、著者は本誌の方針を理解し、遵守していることを確認しなければならない。編集者がこれらの方針に準拠していないと判断した原稿に対し、本誌は査読なしで却下、または撤回する権利を保持する。
本誌の著者、編集者、査読者、出版者が被る研究および出版倫理に関する責任を以下に示す。
本誌へ投稿される原稿は、血管外科学の進歩発展に寄与する独自性のあるもので、いかなる言語においても原稿の一部または全部が未発表・未発行の内容であり、本誌以外の媒体において出版が検討されていないものに限る。ただし、他言語で投稿された論文を日本語で重複投稿する場合はバンクーバー基準( International Committee of Medical Journal Editors: Uniform Requirements for Manuscripts Submitted to Biomedical Journals)に準ずる。すなわちすでに外国語で掲載された論文は、著者本人がその出版社に許諾を得、許可書を提出することにより本誌への投稿を認める。その際は論文にその旨を明記する必要がある。
事前の報告なしの二次出版が判明した論文は、掲載をしない。また掲載後に二次出版が判明した場合には当該論文を取り消しとする。
※ Secondary Publication ガイドライン
なお心臓外科学分野のみに関する投稿は受け付けない。
当該原稿が本誌以外の媒体において出版検討中、出版中、または発表された場合、著者は編集者にその旨を伝えなければならない。
日本血管外科学会雑誌において当該原稿の掲載可否が最終的に決定される前に他の媒体へ投稿することを選択した場合、著者はまず日本血管外科学会雑誌から原稿を取り下げなければならない。
投稿
日本血管外科学会雑誌は、会員・非会員は問わず世界中の著者からの原稿投稿を歓迎する。
本誌へ投稿される原稿は和文とし、共著者がいる場合は必ず全員が、誤字脱字の確認を含めて最終稿を十分推敲し、全員が原稿の内容に最終的な責任を持つこと。著者1名による執筆の場合は、指導者のチェックを求めること。文章・体裁にあまりに不備が多い場合は、査読を経ずに不採用とする場合もある。
投稿直後に、共著者全員に投稿確認・著作権委譲同意確認メールが送信されるので、全員返信すること。投稿後1か月以内に全員からの返信がない場合は、投稿を受け付けない。
※英文での投稿先は Annals of Vascular Diseases を推奨する。
Annals of Vascular Diseases:http://www.editorialmanager.com/avd/
オリジナリティ
本誌へ投稿される原稿はオリジナルのものに限る。原稿が不適切なレベルでオリジナルでない内容を含んでいる場合、編集者の判断で却下または撤回されることがある。
オーサーシップ(著者資格)
本誌へ投稿された原稿は、全ての著者が著者リストについて承認したものと見なす。原稿投稿後の著者リストの変更(著者名の追加や削除、著者順の再配置など)は、著者全員および編集者の承認を得る必要がある。
著者は、国際医学雑誌編集者委員会(ICMJE)の「著者と研究貢献者の役割の定義」に関する勧告を検討することが推奨される。ICMJEは、オーサーシップ(著者資格)は次の4つの基準に基づくことを推奨している:①論文の構想やデザイン、あるいは当該研究のデータ取得、分析、解釈に実質的に貢献していること。②科学的に重要な内容について草稿を作成したり、批判的に改訂したりすること。③最終版の原稿の出版を承認すること。④当該論文に関する全てに責任を負うことに同意すること。4つの基準を全て満たした研究貢献者は、原稿の著者とすべきである。4つの基準を全て満たしていない研究貢献者は原稿の著者とせず、代わりに謝辞のセクションに記載すべきである。
画像の同一性
著者は画像をデジタル加工・処理することができるが、以下の全てを満たすものでなければならない。①調整が最小限に抑えられていること、②(局所的・部分的な加工でなく)画像全体に施されていること、③公の基準に沿った処理であること、④処理を行った旨を原稿に明確に記載していること。原稿に含まれる全ての画像は、元のデータを正確に反映していなければならない。著者は、画像について部分的な移動、削除、追加、強調を行ってはならない。編集者は著者に対し未加工のオリジナル画像の提出を要求する権利を有する。要求された画像が提出されなかった場合、原稿は却下または撤回されることがある。
著作権のある資料の転載
論文・記事中において転載許諾が必要な部分については、自由投稿・依頼投稿を問わず、著者の責任で投稿前に許諾を得ておくこと。
データおよび資料の入手可能性
著者は、公開されているデータや資料の出所(公開リポジトリや企業名等)を開示しなければならず、必要に応じて登録番号や企業の詳細を原稿に記載する必要がある。
著者は自分のデータや資料を補足資料として公開することにより、アクセス可能な状態にすることができる。全てのデータセットは、査読の過程で編集者と査読者が完全に利用できるようにし、問い合わせに対してのデータセットの提供は著者と相談の上で対応する。
本誌では、原稿に記載されたデータ、材料、実験プロトコルの共有を求める合理的な要求を著者が認めることを奨励する。
研究の倫理性
投稿の際は、「症例報告を含む医学論文及び学会研究会発表における患者プライバシー保護に関する指針」に則っていること。患者からインフォームドコンセントが得られている場合は、その旨をタイトルページに明記する。また、各所属機関の倫理委員会(IRB)での承認を受けていることを前提とする。ここで、原著論文はIRBの承認を必要とし、症例報告は基本的にIRBの承認を必要としない。ただし、症例報告であっても通常の医療を超える医療行為(未承認・適用外使用、緊急対応含む)の場合にはIRBの承認を必要とする(初回緊急施行例に限り事後承認も認める)。承認を得ている場合は、論文内に必ず『その旨を記載し』承認番号を明記する。承認番号がない場合は、承認書類のスキャンコピーを投稿時に提出する。
著者は、動物または動物由来の物質を用いた実験を記載した原稿について、その研究が著者の所属機関の承認するガイドラインに沿って実施されたことを証明しなければならない。
臨床試験登録
本誌は、国際医学雑誌編集者委員会(ICMJE)の臨床試験登録に関する方針に準拠しており、掲載を検討する条件としている。全ての臨床試験が最初の患者登録時またはそれ以前に公的な臨床試験登録システムに登録されることを推奨する。臨床試験に関する原稿には、臨床試験登録システム名および登録番号を記載しなければならない。
著者の利害関係と利益相反
透明性の観点から、本誌では全ての著者に、投稿した原稿に関連する競合または利益相反(例:研究費・特許取得を含む企業との財政的関係、当該株式の保有、公的研究費に基づくかどうか等)の有無を報告することを求めている。利益相反は、著者の公平な研究の実施および報告に影響を及ぼす可能性のある状況が顕在する認識されている潜在する場合に生じる。報告は、以下の2通り両方によって行う。
①本文に明記(文献リストの前)。記載の例:A(著者)はZ 社(企業)の顧問である。;B の配偶者はY 社 の取締役である。;C はX 社から研究費を受けた。;D はV 社から講演料を受けた。;E はU 社の特許を有している。;F はT 社から会議参加の費用提供を受けた。; G はS社から販促資料執筆に対して謝礼を受けた。;H は利益相反はない。;共著者全員が利益相反はない。
②利益相反開示書の提出:著者全員の利益相反関係を明記した開示書を、投稿時にオンライン投稿・査読システムに論文と一緒にアップロードして提出する。利益相反関係がある場合には、関係する企業・団体名も明記する。
守秘義務
本誌は未発表原稿の機密性を保持する。本誌へ原稿を投稿することにより、著者は原稿に関する全ての連絡(編集部、編集者、査読者からの連絡)の機密事項を厳守することを保証するものと見なす。
セルフアーカイビング(グリーンOA)方針
著者は、セルフアーカイビング(グリーンオープンアクセス)として自身の原稿のコピーをオンラインリポジトリに登録できる。本誌では、原著論文の著者に対し、本誌への掲載後すぐに機関リポジトリまたは公開リポジトリに論文を登録することを奨励している。
長期的なデジタルアーカイビング
J-STAGEでは、日本血管外科学会雑誌を含むデジタルコンテンツを、ダークアーカイブサービス・Porticoに保存している(https://www.portico.org/publishers/jstage/ を参照)。自然災害等により J-STAGEで一定期間以上コンテンツを提供できない事態が発生した場合、本誌のコンテンツは Porticoにて公開される。
本誌の投稿論文中で医療機器や薬品の使用がなされたものでは、その製品における使用当時の添付文書上の適用を厳格に遵守し、適用外使用の場合は必ず事後においてもIRBの承認を得てから投稿すること。特に破裂例におけるステントグラフトの使用に関する論文では一層の注意を払う。
査読プロセス
編集および査読プロセス
本誌はシングル・ブラインド方式の査読を採用している。
本誌に投稿された原稿は、編集委員長によって一次審査が行われる。本誌の範囲に合わないものや掲載に適さないと判断されたものは、査読を経ずに却下される。一次審査を通過した原稿は、編集委員長が手配する2名の査読者によって審査が行われる。査読者は、専門知識、評判、査読者としての経験などを考慮して選出される。査読レポートの提出期限は、全原稿種別で同様である。
2名の査読者から提出されたレポートを受けて、編集委員長が最初に原稿の採否を決定する。原稿の修正を求める決定がなされた場合、著者は3か月以内に修正後の原稿を再提出する。この期限を過ぎて提出された修正原稿は、新規投稿として扱う場合がある。編集委員長は、修正後の原稿を査読者に送付してフィードバックを受けるか、あるいは修正原稿に編集委員長や査読者のコメントが反映されているかを編集委員長自身で評価する。
その後、編集委員長は原稿の出版適否について最終決定を行う責任を負う。
編集委員会のメンバーは、査読者としての原稿に対するフィードバックやジャーナルの改善に向けた提案などを行う、アドバイザリーの役割を果たす。編集委員長が投稿原稿の著者である場合は、編集委員会の委員が最終的な掲載適否の判断を行う。
査読者の選定、タイミング、提案
査読者は日本血管外科学会の会員から選定される。査読者は、当該分野における専門知識、評判、他者からの推薦、およびまたは本誌における査読者としての経験に基づいて選出される。
査読者のオファーは論文投稿後1週間以内に行われる。 査読者は、査読へのオファーを受諾してから3週間以内に最初の査読レポートを提出することが求められる。これらのスケジュールに遅延が予想される場合は、できるだけ早く編集部に連絡する必要がある。
査読者レポート
本誌の方針として、査読者のコメントは原文のまま著者に送信する。ただし、査読者のコメントに不快な言葉や機密情報、出版への推奨事項が含まれている場合、本誌は査読者に相談することなく査読者のコメントを編集する権利を有する。
採択基準
原稿が本誌の掲載要件を満たし、出版された際に本誌へ大きく貢献すると思われる場合、編集委員は掲載を決定する。
日本血管外科学会雑誌に掲載される論文の採択要件は以下のとおりである。
- 本誌の取り扱う領域内の内容であること。
- 新規性および独自性があること。
- 研究について技術的に厳密な記述がされていること。
- 本誌の読者の関心が高い事項であること。
- 当該分野において重要な発見であること。
原稿が本誌の採択要件を満たしていない場合、編集委員は却下を勧告することがある。また、一度不採用になった論文の再投稿は受け付けない。
編集委員会の独立
特定非営利活動法人日本血管外科学会は、本誌における全ての編集上の決定について編集委員会に完全かつ唯一の責任を認めている。同学会は、根本的な編集行程の破綻がある場合を除き、編集上の決定には関与しない。
編集上の決定は、原稿の科学的な観点のみに基づいて行われ、本誌の他の利益とは完全に切り離されている。著者の出版費用を支払う能力は、本誌への掲載採否には影響しない。
異議申し立て
編集上の判断に誤りがあると思われる場合、著者は編集委員会に異議を申し立てることができる。異議申し立ては、著者が査読者や編集委員の誤解や誤りの詳細な証拠を提示した場合にのみ検討される。異議申し立ては編集委員長が慎重に検討し、最終決定を行う。判断、処理については出版倫理委員会(COPE)のガイドラインに従う。
査読における守秘義務
本誌は未発表原稿の機密性を保持する。また、編集委員会は以下を遵守する。
- 査読者からの合理的な要求がない限り、査読者の身元を開示しない。
- 原稿やその内容について、原稿や査読に直接関与していない人と議論しない。
- 原稿のデータや情報を自らの仕事や出版物に利用しない。
- 自分自身や他の人の利益のため、あるいは個人や組織に不利益を与えるために、査読の過程で得られた情報を利用しない。
エラータと撤回
本誌は、出版された論文の公正性を維持することの重要性を認識している。
掲載された論文に誤りがあった場合、エラータの発行により訂正する。エラータには、出版物の科学的な公正性、著者の評判、ジャーナル自体に重大な影響を与える誤りを記述する。掲載された論文の訂正を希望する著者は、原稿を担当した編集委員または編集委員会に、誤りの詳細と変更後の内容を連絡する。共著者の間で訂正をめぐって意見が一致しない場合、編集委員長は編集委員会または外部の査読者に助言を求める場合がある。エラータが発行された場合、反対意見のある著者については本文にその旨が記載される。
掲載された論文が無効または信頼できない結果や結論を含んでいたり、他の場所で発表されていたり、行動規範(研究倫理または出版倫理)を侵害している場合、撤回を行う。論文の撤回を要求する個人は、懸念事項の詳細を本誌編集委員会に連絡することを奨励する。編集委員長は調査を行い、当該論文の著者に連絡して回答を得る。共著者の間で撤回をめぐって意見が一致しない場合、編集委員長は編集委員会または外部査読者に助言を求める場合がある。論文が撤回された場合、反対意見のある著者については本文にその旨が記載される。
エラータまたは撤回についての決定は、編集委員長の単独の裁量で行われる。
本誌の著者としての編集者
編集委員長を含む編集委員会のメンバーが原稿を投稿した場合、自身は当該論文の査読プロセスから除外される。オンラインの原稿投稿・追跡システムでは、著者として原稿を見ることができるが、編集者としては見ることができないため、査読の機密性は保たれる。
日本血管外科学会雑誌の編集委員が執筆した原稿は、他の原稿と同様のプロセスで査読と編集上の決定が行われる。
倫理違反の可能性がある場合の対応
本誌は、倫理違反の申し立てがあった場合には、自誌の方針および出版倫理委員会(COPE)のガイドラインに従って対応する。
査読者の守秘義務
査読者は、その責任の一環として未発表原稿の機密性を常に保持することに同意する。また、査読者は原稿の査読依頼を受けることにより、以下を遵守することに同意したものと見なす。
- 原稿の査読における自身の役割を明らかにしない。
- 原稿の著者に身元を明かさない。
- 査読に直接関与していない人と原稿やその内容について議論しない。
- 編集委員の許可を事前に得ることなく、第三者(ポスドクや博士課程の学生等)を査読に参加させない。
- 原稿のデータや情報を自身の研究や出版物に利用しない。
- 自分自身や他の人の利益のため、あるいは個人や組織に不利益を与えるために、査読の過程で得られた情報を利用しない。
査読者の利益相反
利益相反は、査読者による原稿の公平な評価に影響を及ぼす可能性のある状況が顕在する/認識されている/潜在的する場合に生じる。具体的には、著者と個人的または職業上の関係がある、著者と同じテーマまたは競合するテーマで研究をしている、研究やその出版物に金銭的な利害関係がある、以前のバージョンの原稿を見たことがある、等が含まれる。
編集者は査読者を招聘する際に利益相反の回避に努めるが、潜在的なバイアスを必ずしも特定できるとは限らない。査読者は、利益相反がある場合は編集委員へ申告する必要があり、編集委員は申告に基づき最善の行動を決定する。
著作権、オープンアクセスと料金
日本血管外科学会雑誌は完全オープンアクセスであり、クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスを使用している。このライセンスは、利用者が本誌に掲載された論文を無償かつ出版者や著者の事前承諾を得ることなく使用、再利用を許可するものである。CCライセンスの詳細は以下のとおり。
著作権とライセンシング
著者は、自身の論文の著作権を全て特定非営利活動法人 日本血管外科学会に譲渡する必要がある。本会はクリエイティブ・コモンズCC-BY-NC-SA(表示―非営利―継承) 4.0国際ライセンスに基づいて論文を出版する。
[CC BY-NC-SA 4.0]
このライセンスは、適切なクレジットを表示し、派生作品を元記事と同じライセンスで流通させる限りにおいて、非営利目的の記事の共有、翻案等の利用を許可するものである。
助成機関によっては、助成を受けた論文を特定のクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下で公開することを要求していることがある。関連する助成機関への確認は、投稿する前に著者自身によって行われる必要がある。
投稿料
本誌において、投稿料は発生しない。
論文掲載料(APC)
学術ジャーナルの発行には、査読管理、コピー・エディティング、組版、オンラインホスティングなど、多くの費用がかかる。購読料を請求しないジャーナルにおいては、これらの費用を賄うため、著者(あるいはその代理人)に対し論文掲載料(APC)の支払いが求められる。
本誌では、以下のとおり論文掲載料が発生する。
- 原著は論文全てを含み印刷頁5頁(約10,000字、表1点は約800 字、図1点は約400字と換算)、症例報告は同じく印刷頁3頁(約6,000字、表1点は約800字、図1点は約400字と換算)までを無料とし、それ以上は1頁につき10,000円を著者の負担とする。総説の特に長い論文は、個別検討とする。
- 図表の規定枚数を原著では8点、症例報告では3点とし、規定枚数を超過した場合には1 点あたり10,000円を著者負担とする。
- 図表のカラー印刷を希望する場合は、カラー1頁あたり20,000円を著者負担とする。
- 依頼投稿の場合は印刷頁の制限は設けずに掲載は無料とする。ただし、別刷を注文する場合は、別刷代とカラー印刷代は著者負担とする。
ウェイバー方針
規定の頁数の範囲内の原稿にはAPCはかからない。同範囲内であれば、著者にAPCの支払いは発生しない。
原稿の投稿
原稿は、本誌のオンライン投稿システム(Editorial Manager:https://www.editorialmanager.com/jsvs/default.aspx )から投稿すること。オリジナル原稿あるいは改訂原稿のファイルはMicrosoft Word形式でアップロードできる。なお、図表は他のファイル形式で別途提出することもできる。
オンライン投稿で問題が発生した場合は、編集事務局までご連絡ください。
Eメールアドレス jsvs-edit@bunken.co.jp
電話番号 03-6824-9363
原稿の準備
スタイル
原稿は、A4判、余白は上下左右約30mm、フォントサイズは10~11ポイントとし、約40文字/行、ダブルスペースとする。論文には、タイトルページから全てのページにページ番号・行番号を入れること。Microsoft Wordで作成するものとする。
用語は原則として日本医学会分科会の用語集とともに医学用語辞典(WEB版)に準拠する。
また、日本血管外科学会雑誌の用語規定ページを参照し、ここに記載のある用語については規定に従うこと。
デバイス等の製品名を記載する場合は、論文中の初出時にメーカーを記載する。TMや®を付記する必要はない。
記載例)Zenith TX2 (Cook Medical Incorporated, Bloomington, IN)
⇒ 製品名(メーカー名,都市名,(州),国名)
日本の製品の場合は、製品名(メーカー名,都道府県名)
英文校閲
英文要旨・図表のキャプションは、投稿前にネイティブによる英文校正を受けたもの、またはそれに相応する適正な英語で書かれたものとすること。
フォーマット
各原稿種別における構成は、原稿種別の項を参照のこと。
原稿の最初のページ(タイトルページ)には、以下の項目を記載する。
- タイトル(題名)
- 著者名
- 所属
- 索引用語(日本語、3~5 語以内)
- Keywords(英語、日本語による索引用語と同内容)
- ランニングタイトル(欄外見出し)
- 連絡先(連絡著者の氏名、住所、電話番号、E-mail address)
- 学会発表を行った場合は学会名、発表年、場所
- 患者からのインフォームドコンセントを得ている場合は、その旨を記載する。
タイトル(題名)
タイトルは、論文の内容を簡潔かつ明確に示す必要があり、検索対策としても重要である。タイトルには、関連分野で一般的に使用されているものを除き、略語を使用しない。
著者名
著者全員のフルネームを記入すること。
所属
所属機関の名称(研究室、学部、研究所/大学、市区町村、県、国を含む)および住所を記入する。異なる機関に所属している著者がいる場合は、筆頭著者のみ住所を記入し、それぞれの所属は上付記号の数字を用いて示す。所属先の変更等により著者の新しい所属機関を記載する必要がある場合は、†上付きで示す。
索引用語(キーワード)
日本語、英語ともに3~5語以内で記載。
ランニングタイトル(欄外見出し)
20文字以内とする。
和文要旨
和文要旨の形式は次のとおり。
[原著]400字以内。目的、方法、結果、結論の順に記載。
[症例]400字以内。項目をつけずに、背景、症例、結論の順に記載。
英文タイトル・英文要旨
和文タイトルページ・和文要旨に続けて、英文で次の内容を記載する。
- タイトル
- 著者名
- 所属
- 要旨
[原著]300語以内。Objective、 Methods、 Results、 Conclusionの順に記載。
[症例]300語以内。項目をつけずに、背景、症例、結論の順に記載。
本文
本文は次の構成で記載する。図表がある場合は、全ての図表を順番通りに引用する。
[原著]はじめに、対象と方法、結果、考察、結論、利益相反の開示、引用文献、図表の説明(英文)の順に記載する。
[症例]背景(報告の意義)、症例、考察、利益相反の開示、引用文献、図表の説明(英文)の順に記載する。
序論(はじめに、背景(報告の意義))
序論(はじめに、背景(報告の意義))では、論文の広範なレビューは含めず、読者が調査の目的や関連分野の他の研究との関係を理解できるように、十分な背景情報を提供する。
症例
症例の具体的な内容を詳細に記載する。症例の説明には表や図(写真を含む)を用いてわかりやすく記載すること(下記図表の項目参照)。表や図で示されたデータの説明は過剰にならないようにすること。
対象と方法
方法の記述は簡潔であることが望ましいが、実験、研究の追試が可能な程度の詳細情報が記載されていなければならない。また、使用した化学物質、動物、微生物の株や装置についてはその入手元を記載し、括弧内にその所在地(都市、国)を記載すること。実験に危険物や危険な手順が用いられており、その取り扱いに関する注意事項が広く認知されていない場合は、厳守すべき詳細事項を記載すること。
結果
研究の結果を記載する。読者の理解や研究の評価に役立つ場合は、「結果」と「結言/考察」のセクションを統合してもよい。結果の説明には表や図(写真を含む)を用いてもよい(下記図表の項目参照)。表や図で示されたデータの説明は過剰にならないようにすること。
結論 / 考察
結論または考察は簡潔にまとめ、結果の解釈を扱うものとする。新しいモデルや仮説は、研究で得られた結果から示唆される場合に限り、本セクションで提示できる。研究結果の記述を繰り返す内容であってはならない。
利益相反の開示
「著者の利害関係と利益相反」の項を参照。
謝辞
研究に関する全ての助成元を簡潔にまとめて記載する。
参考文献(引用文献)
他に定めのない限りは30 編以内とし、引用順に番号をつけて列記する。著者名は3 名までとし3名以上のときは邦文では「他」、英文では「et al」と記載する。
雑誌:著者名.論文題名.雑誌名 発行年(西暦); 巻: 初頁- 終頁.ただし、早期公開などで巻号・頁が決まっていない文献は、DOI 番号を記載する。
単行本:著者名.書名.必要があれば版数(または、著者名.論文題名.書名.編者名.)、発行地:発行所;発行年.
必要があれば引用頁(初頁- 終頁).外国文献の略記は Index Medicus に従う。
例)
- 村岡幸彦,岩井武尚,井上芳徳,他.大動脈腸骨動脈閉塞性動脈硬化症におけるグラフト材料による血管再建例の遠隔開存成績とグラフト由来合併症の検討.日血外会誌1996; 5: 151-156.
- Vega KJ, Pina I, Krevsky B. Heart transplantation is associatedwith an increased risk for pancreatobiliary disease. Ann Intern Med 1996; 124: 980-983.
- Kawaguchi S, Shimizu H, Yoshitake A, et al. Endovascular stentgraft repair for thoracic aortic aneurysms: the history and the present in Japan. Ann Vasc Dis. Available from: https://www.jstage.jst.go.jp/browse/avd/-char/endoi:10.3400/avd.ra.12.00018. Epub 2013 Apr 20.
- 由谷親夫,国枝武義.肺血栓塞栓症の臨床.東京:医学書院;1999.
- Wittmann DH. Compartment syndrome of the abdominal cavity. Intensive Care Medicine. 4th ed. Irwin RS, Cerra FB and Rippe JM eds. Philadelphia: Lippincott-Raven Publishers; 1999. p. 1888-1904.
- 日本血管外科学会. 日本における血管外科手術例数調査 集計結果(2004~2010年).http://jsvs.jp/enquete6.php/result/index.html (参照:2013年9月30日)
※ 引用上の注意
1)他の記事から引用する場合、間接引用・直接引用問わず、必ず出典明記すること。
2)どうしても直接引用する必要がある場合は、「必要最低限の分量」を「原文のまま」「自分の本文と引用部分をカギ括弧やインデント等で明確に区別する」こと。
3)許諾が必要な場合は、著者の責任で手続きをすませてから投稿すること。
図表
原著は原則として8 点以内、症例報告は3点以内とし英語で作成する。レターに図表は認めない。
オンラインでの掲載はカラーもすべて無料、別刷の図表掲載は白黒印刷とするが、カラー印刷を希望する場合には実費を著者負担とする。
図表の説明文はすべて英語とし、論文ファイルにも文献リストの後にまとめて記載する。
表はMicrosoft Word または Excelで作成。 画像やテキストボックスを貼りつけた表は不可。各表には本文に出現する順序で"Table 1"から通し番号をふり、各表にはタイトルを英文でつける。説明資料や脚注は表の下に配置し、a) やb) のように上付き文字で指定する。測定単位は、列の上部に数値を含めて記載する。表に示したデータを得るために使用した実験条件の詳細な説明は関連する他のセクションに含め、表の説明文中には記載しない。
図はWord、PowerPoint、TIFF、JPEGのいずれかで作成。各図には本文に出現する順序で"Figure 1"から通し番号をふる。図には、線画、写真、チャート、グラフなどが含まれる。印刷に堪えうる高解像度の画像を使用すること。写真の倍率は、凡例に示すか、写真に写っている目盛で示すことが望ましい。図の説明は英文で別のシートにまとめ、図を理解するにあたり十分な研究内容を記載する。ただし、「材料と方法」「結果」などの他のセクションで記載されている内容との重複は避けること。図中の説明等もすべて英文で記載する。
採択された原稿
採択された原稿は、出版前に本誌の制作チームによって校正と組版が実施される。本誌は随時、オンラインで発行される。採択された原稿に関する全ての連絡は、責任著者との間で行われる。
校正
掲載が決定した原稿は、著者による校正を初校1回のみ行う。校正における加筆や修正は誤字脱字の範囲とし、それ以外の加筆、訂正、削除は原則として認めない。責任著者は、校正結果を1週間以内にチェックして返送すること。
リプリント
別刷は希望者の注文とし、実費を著者負担とする。
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最終更新日:2021年4月14日