FAQ

Q1.日本血管外科学会血管内治療認定医申請の手術記録の認否術式(症例)について

A1.主な内容は下記のものとなります。 そのほかの血管内治療に関しては事務局へメールでお問い合わせください。委員会にて判断いたします。

■血管内治療50例の手術記録

術者30例(指導的助手を含む)を含む、血管内治療を50例経験していること。

◯認められる術式

  • 末梢動脈疾患に対するバルーンやステントによる血管内治療
  • 内腸骨動脈のコイル塞栓術
  • 内臓動脈瘤のコイル塞栓術
  • VCフィルター留置術
  • 腎動脈狭窄症に対する腎動脈ステント
  • 急性下肢動脈閉塞に対する血栓吸引療法
  • ステントグラフト内挿術と同時に行った付随的血管内手技に関しては、手術記録にしっかりと記載されていることを条件に、各ステントグラフト内挿術に対して1手技のみ認める。
    対象となる例)内腸骨動脈塞栓、腹腔動脈(腹部内臓動脈)へのコイル塞栓、腎動脈ステント留置、アクセス動脈バルーン拡張など
    対象とならない例)左鎖骨下動脈コイル塞栓術
  • 左総大腿静脈狭窄・血栓症に対して、外科的静脈形成を行った後の残存狭窄・血栓症に対してのバルーン拡張術
  • 頸動脈ステント治療(CAS)
  • 内臓動脈瘤破裂に対する止血術(コイル塞栓術)
  • 肺動静脈瘻や腎動静脈瘻に対するコイル塞栓術
  • 上腸間膜動脈閉塞に対する血栓除去術(経皮的に行った場合。開腹して行った場合は不可)
  • 術後膵液瘻に対するコイル塞栓術,ステントグラフト留置術
  • 外傷症例に対するコイル塞栓術,ステント留置術
  • 仮性瘤に対するコイル塞栓やステントグラフト留置,動静脈瘻に対するコイル塞栓術,鎖骨下動脈や腎動脈など内膜損傷に対するステント留置など)
  • 腸骨動脈領域のステント治療
  • 腹部ステントグラフト内挿術と、別日に施行した、下腸間膜動脈コイル塞栓術
  • 慢性大動脈解離に対し、腹部大動脈およびその分枝に存在する、エントリーへのコイル塞栓術
  • 上腸間膜動脈瘤に対する、ステントグラフト治療

◯認められない術式

  • 透析シャント後の狭窄に対するPTA(バルーン拡張)
  • 血管内レーザー焼灼術
  • 静脈瘤レーザー治療
  • 肝細胞癌の治療
  • オープンステント
  • 外科的Fogartyバルーンによる血栓除去
  • 大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術(経皮的EVARも認められない)
  • TEVARにおける左鎖骨下動脈コイル/プラグ塞栓術

■末梢動脈疾患30例の手術記録

術者・助手問わず末梢動脈疾患に対する血管内治療30例(純粋に末梢動脈疾患に対して血管内治療した症例)を経験していること。

◯認められる術式もしくは症例(※TASCガイドラインで扱う疾患を原則とする)

  • 閉塞性動脈硬化症
  • 急性動脈閉塞症
  • ASO
  • 腸骨動脈狭窄(閉塞)に対するPTA
  • 腸骨動脈領域のステント治療

◯認められない術式

  • ステントグラフトのアクセス狭小に対する腸骨動脈バルーン拡張
  • 鎖骨下動脈コイル塞栓
  • 鎖骨下動脈PTA
  • 内腸骨動脈コイル塞栓
  • 頸動脈ステント治療(CAS)
  • 腎動脈狭窄に対する血管内治療
  • 内臓動脈瘤破裂に対する止血術(コイル塞栓術)
  • 肺動静脈瘻や腎動静脈瘻に対するコイル塞栓術
  • 上腸間膜動脈閉塞に対する血栓除去術
  • 術後膵液瘻に対するコイル塞栓術,ステントグラフト留置術
  • 外傷症例に対するコイル塞栓術,ステント留置術
  • 仮性瘤に対するコイル塞栓やステントグラフト留置,動静脈瘻に対するコイル塞栓術,鎖骨下動脈や腎動脈など内膜損傷に対するステント留置など)

Q2.総症例50例の中に末梢動脈疾患に対する血管内治療症例30例が含まれていれば、術者として申請する30例の中には末梢動脈疾患に対する血管内治療以外の症例(コイル塞栓など)も含んでよいという解釈でよろしいでしょうか。

A2.その通りです。

Q3. 第何助手まで申請可能なのでしょうか

A3. 第一助手までです。第一助手が指導的助手の場合に限り第二助手まで認めますが、指導的助手を明記して下さい。

Q4. 申請するには血管内治療50例が必要ですが、非常勤で勤務している病院で経験した症例は、カウントできるのでしょうか?

A4. 術者名に記載があり、正当な血管内治療手技書が作成してあれば、常勤、非常勤を問いません。